損益計算書/PLについて。なんとなくでは恥ずかしい「5つの利益」

 

sa-2
こんにちは。

sa-2(@sa2fdi)と申します。

 

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損益計算書/PL(Profit & Loss Statement)は、会社がどれくらい儲けたかを示すシンプルな計算書です。

財務三表の中でも分かりやすく、概要を理解しやすい計算書となります。

まずは財務三表について、こちらからご覧ください。

 

 

5つの利益について

 

PLは、会社の1年間の総売上から、費用を引いていくことでいくつかの段階ごとの利益を表す構造になっています。

BSが企業の一時点の状態を表すのに対し、PLは1年間という期間の成績を表します。

 

全体図は以下になります。

出典:すばる会計事務所

 

①売上高―売上原価=売上総利益

売上総利益は、企業の最も基本的な“本業からの儲け”を示します。

売上原価とは原材料費や仕入れ代のことを指します。商品を売るために最低限必要となるコストです。

売上総利益が示すのは、どれだけ自社商品に付加価値をつける力があるか、ということです。

例えば全く付加価値をつけることなく、仕入れ代のままで商品を売れば売上総利益は0です。

また、仕入れたものに全く加工はせずとも、販売する場所を変えたり、企業のブランドをつけるだけで高く売れたりします。

これも企業がつける付加価値の1つです。

付加価値をつける力は、企業が儲ける力そのものであり、だからこそ売上総利益は最も根本的な収益力の指標だと言われるのです。

売上総利益は粗利益とも呼ばれます。

売上高に占める粗利の割合を、粗利率といい、業界ごとに適正な範囲があります。

例えば化粧品会社は、他の業界に比べ原材料費がほとんどかかりません。

しかし、化粧品は商品イメージが購買力を大きく左右するため、広告宣伝費がかかります。

売上原価以外の、本業でかかる費用を差し引いた利益は、次に紹介する営業利益になります。

このように、PLの段階ごとの利益は、各業界ごとに特徴が出ます

そのため、業界内でPLの値を比較すれば、その企業の本当の収益力が見えてきます。

 

 

②売上総利益―販売費および一般管理費=営業利益

売上総利益から販売費および一般管理費を引いた値が営業利益となります。

広告宣伝費、(製造部門以外の)人件費、店舗の運営費などがあたります。

例えば営業マンへの給料は販管費に含まれます。

商品力よりも営業力に頼って売上を出している企業は、粗利で見ると収益率が良く見えがちですが、営業利益に費用がしっかりと転嫁されているのです。

先ほどの売上原価に加えて、ここまでで商品を売るための費用が全て利益に反映されることとなります。

本業での儲けを営業利益が表すため、企業の成長はここを伸ばしていくことに尽きるのです。

 

 

③営業利益+営業外収益―営業外費用=経常利益

営業外収益とは、保有している預金の利息・不動産収入・株式配当による収入です。

営業外費用も、これに対応した借金の利息などによる支出を指します。

要は、本業以外での収支を合わせた企業の利益ということです。

一時期は経常利益のことをケイツネ、ケイツネなどと呼び営業外収益を追い求める企業がたくさんありました。

財テクがブームとなっていたバブル時代のことです。

本業で儲けた利益を金融商品や不動産運用に丸々あてることで荒稼ぎする企業が後を絶ちませんでした。

本業外で稼いでる企業は、営業利益を見ても稼ぎが全く見えてこないという事態になっていたのです。

しかし、バブルの崩壊とともに財テクに傾倒していた企業は見る影もなくなりました。

本業への回帰が起き、営業利益にも再び注目が集まるようになったのです。

 

 

④四経常利益+特別利益―特別損失=税引き前当期純利益

税引き前当期純利益は、毎年発生するわけではない(経常的でない)利益や損失を経常利益に織り込んだものです。

企業が持っている収益力そのものよりも、その年の実際に稼いだ利益を知りたいときに見る値となります。

例えばある企業を買収したり、子会社を売却することで一時的に起きる損失や利益などが反映されます。

M&Aが頻繁に行われる昨今では、年度ごとの当期純利益の差が激しいことは良くあります。

その企業が持つ本来的な収益力を知りたければ、営業利益や経常利益に注目すれば良いということになります。

 

 

⑤税引き前当期純利益―税金(法人税等)=当期純利益

当期純利益は、良く新聞で見る「最終黒字」のことです。

税金を納めた後、1年間で手元に残った最終的な収益となります。

この値が、利益準備金としてBSの純資産を増加させます。

 

 

PLの読み方

 

5つの利益を覚えたら、あとは実際にPLを見ることです。

ポイントは、項目ごとに比較しながら、その企業に何が起きたかを考えることです。

例えば、ある企業の2年分のPLを読むとします。

売上総利益は変わらないのに、営業利益が今年は下がっていたとしましょう。

なぜ販売管理費が増えたのかを調べるために、企業活動を振り返ると、原因が広告宣伝費であるとか、人件費であるとかが見えてくるかもしれません。

このように、PLは変化の経緯という観点で企業活動をじっくりと調べることができるのです。

PLは非常にシンプルです。

5つの利益さえしっかりと認識していれば、誰にとっても大きな武器となることでしょう。

 

23歳の筆者が今、一番伝えたいこと。

仮想通貨を自分の中でどう整理つけるか、答えを出せていない人は是非読んでください。

資産運用と経済の観点から、仮想通貨について考えています。

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