リニアが絶対にペイしないたった一つの理由。速さはカネになるのか?

 

sa-2
こんにちは。

sa2(@sa2fdi)と申します。

真面目な記事を挙げていますが、実は最近Youtuberになりました。笑

借金して仮想通貨を買った僕が、Youtuberになったワケ

是非一度ご覧ください。

自己紹介はこちらから。

 

リニア中央新幹線が2027年に品川―名古屋間で開通する予定です。夢のような事業計画と膨らむ借金を見ながら、日本が目指すべき未来を考えます。

リニアモーターカーとは?

JR東海が現在建設を進め、2027年に運行開始予定のいわゆる“リニア”。

正確には、「超電導リニア」という名の乗り物です。

磁力で浮いてるから速く進める、という仕組みを簡単に説明します。

超電導とは
超電導は、極端に温度が低いという条件のもとで、電気抵抗がゼロになるという性質のことを指します。
例えば、発電所から家庭に電気を運んでいる送電線にも電気抵抗というものがあります。
これが大きければ大きいほど、電気は途中で熱へと変換し、送電線から放出してしまいます。
電気抵抗がゼロということは、最も効率の良い電気の使用が可能になることだと考えていただければ良いでしょう。

 

リニアは、この超電導を電磁石に利用します。

電磁石は、流れる電気が強ければ強いほど、強力な磁力を発揮するというものです。

巨大な冷却装置を使って超電導物質を冷やし続け、強力な電気を磁力に変えて車体を浮かす。

これがリニアの仕組みです。

磁石は車体とレールに取り付けられ、S極・N極を高速で切り替え続けます。

これにより、反発力・引力を推進力として、高速で進むことができるのです。

リニアの最大の長所は、超電導によって得られる「速さ」です。

2027年には品川から名古屋を40分程度で繋げると発表されています。

さらにその後、最短10年程度で大阪まで延伸し、70分未満で品川から大阪に移動可能になるとのことです。

圧倒的に短縮される時間によって、東京と関西はそれぞれが通勤圏内になり、莫大な経済の活性効果が見込まれているのです。

リニアがペイしない理由

リニアがペイしないのは、ごく単純な理由からです。

「JR東海にとって需要がない」のです。

もちろん、リニア自体の需要がないわけではありません。

開通と同時に莫大な利用者が出ることは間違いないでしょう。

しかし、事業主であるJR東海の視点に立ってみると、それと儲けがでるかは全く別の話であると簡単に分かります。

リニアの一番の競合は、東海道新幹線です。

東京―大阪間交通の覇権をすでに握っているJR東海が、リニアによって獲得できる客は、その多くが東海道新幹線からの流入になるのです。

もちろん、リニア開通によって東京―大阪間交通の利用者の絶対数がある程度増えることは予想されます。

しかし、人口減少が進む中で、9兆円もの総工費をペイできるほどの需要拡大は見込めないでしょう。

リニアは、計画当初から赤字運営の運命を背負ったプロジェクトなのです。

リニアと運命共同体である日本経済の先行き

リニアは、JR東海の前身である国鉄時代からのプロジェクトであり、国策として動き始めているものです。

民間となったJR東海は、人口・交通需要の減少を鑑み、リニア計画の見直しを図りました。

しかしその大きくなりすぎたプロジェクトがはらむ巨大な政治利権に縛られて、リニアから降りることができなくなってしまったのです。

“too big to fail”。

東芝と同じく、「大きくなりすぎて潰せない不良債権」状態です。

巨大な借金を抱えながらも、JR東海が日本でリニアを開通させる意義は一体なんなのか。

それは、「リニアによる交通革命の、最初の成功例をつくる」というところにあるのです。

日本国内のプロジェクトを単体で見れば、ペイできないどころか借金体質が少なくとも十数年は続く大博打です。

しかし、最初の成功例をつくることによって可能となるのは、パッケージ型インフラの輸出です。

日本式のリニア開発(設計・製造・運営・メンテナンス)を全て一式の商品として売り出せば、超大型の投資案件となります。

人口減少による先細りが目に見えている日本の経済は、海外へ視点を移さなければなりません。

そこで最も期待されているのが、規模が大きく期間も長いインフラの輸出なのです。

日本型のリニアを世界に売り出していく、というのは需要の観点だけ見れば非常に可能性を感じる良案件に思えます。

車社会である海外の国に、圧倒的な速さを持った高速鉄道を開通させることは、大きな意味を持ちます。

モビリティの発展は、まず自動車の普及から始まります。自動車が普及すると、どの国も一旦は頭打ち状態になります。

自動車には速度制限があるため、発展には限度があるのです。

そこに、高速鉄道というものが誕生すると、モビリティの伸びしろが一気に広がるのです。

日本のように新幹線がすでに覇権をとっていなければ、リニアを開通させる意義はとても大きなものになります。

問題は、リニアのコストになります。日本のリニア開通には総工費が9兆円かかります。

さらに超電導リニアを動かすには、莫大な電力を必要とします。

新たな電源を確保することもプロジェクトの一環となるので、さらにハードルは上がります。

日本式リニアの輸出は、世界中にある低コストの、既存の新幹線が競合になります。

厳しい戦いになることは間違いありません。

これらに打ち勝って世界に広めていくには、まず日本での成功が必須となることでしょう。

10年以上にもわたる壮大なプロジェクト。

その将来は決してバラ色ではありません。

しかし、日本の未来の大きな部分を担っていることは確かなので、注目していきたいと思います。

 

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