エンゲル係数の上昇が表す現代日本の焦燥

 

sa-2
こんにちは。

sa2(@sa2fdi)と申します。

真面目な記事を挙げていますが、実は最近Youtuberになりました。笑

借金して仮想通貨を買った僕が、Youtuberになったワケ

是非一度ご覧ください。

自己紹介はこちらから。

 

今回は現代におけるエンゲル係数の上昇が何を意味するのかを正確に理解したいと思います。

 

そもそもエンゲル係数とは
消費支出全体に占める食料支出の比率のことです。

 

通常、エンゲル係数は「食料に対する支出は必需的である」という話の流れで登場する言葉です。

経済的に下降局面で所得が減少する際、生活する上で必須となる食料支出は消費支出全体と比べ相対的に減少しにくい。

そのため、エンゲル係数というものは、それが上がったときは生活水準が低下しているときだということを示す経済指標なのです。(ちなみにこの、所得減少時に食糧費が相対的に減少しにくいことをラチェット効果と呼びます。)

ところが、最近のエンゲル係数の動きはそうとばかりは言えなくなってきています。

現代の経済状況を踏まえて解説したいと思います。

近年のエンゲル係数増加要因

食の多様化・高付加価値化

こちらはなじみ深いと思うのですが、単純に食に対し贅沢をするようになったということです。

健康・安全・栄養等に気を払う文化が育ってきたことの表れでもあります。

高機能栄養食品、などと呼ばれるひと昔前はなかったカテゴリーの食べ物を、今では普通に食べるようになっています。

 

東南アジア市場の成長

こちらが重要なのですが、エンゲル係数の上昇は日本と東南アジア諸国との対外関係を表すものとなってきております。

日本は長らく東南アジア諸国に対し、経済的に優位なポジションをとってきました。

ところが近年の同地域の著しい成長はその関係性を変えようとしています。

食文化に関しても、経済の成長とともに発展し、東南アジアによる需要の拡大は大きなものとなっています

食料自給率の低い日本にとっては、食料価格の動向は海外の影響を大きく受け、東南アジアの発展とともに上昇傾向にあります。

東南アジア諸国が食材にお金をかけるようになると、同じ市場の参加者である日本が食料を仕入れるとき、相対的に高く仕入れることになるということです。

まとめ
このような現状を見つめ直すと、現在のエンゲル係数は単純な消費支出の減少を表す指標ではなくなってきていることがわかります。対外的に影響を受けて上がる日本のエンゲル係数は、新興国の急成長と先進国である日本の成長鈍化による、相対的な生活水準の低下を表す数値としてとらえなおすことができるかもしれません。