メディアとしてのディズニーの稼ぎ方。ロングテール/ブロックバスター理論について。

 

sa-2
こんにちは。

sa2(@sa2fdi)と申します。

真面目な記事を挙げていますが、実は最近Youtuberになりました。笑

借金して仮想通貨を買った僕が、Youtuberになったワケ

是非一度ご覧ください。

自己紹介はこちらから。

 

「ディズニー」はテーマパークでもアニメ映画でもなく、世界最大のメディアグループです。

日本ではキャラクターのイメージが先行するディズニーですが、世界ではメディアとしてIT企業と覇権争いを繰り広げています。

 

 

ウォルトディズニー・カンパニーの全貌

 

ディズニーは世界最大のメディア企業グループです。

アメリカ本国では3大キー局であるABCやスポーツ専門チャンネルESPNを傘下に持ち、世論に多大な影響力を持ちます。

グループとしての収益は、そのほとんどをメディア部門として、これら放送局等からあげています。その割合は60~70%程です。

お馴染みのディズニーリゾート・テーマパークからの収益は20%ほど。

残りを分けた数パーセントずつが、グッズや映画製作からの収益となっています。

これがディズニーの全体像です。

日本にいるとテーマパークやキャラクター・映画のイメージが非常に強いですが、これらはディズニーの収益の柱の1つに過ぎず、ディズニーそのものではないことがお分かりいただけたでしょうか。

 

ディズニーの稼ぎ方

 

ディズニーはコンテンツ力が非常に高いグループです。

創立から人気の高いキャラクターを生み出し続け、企業規模を広げてきました。

しかし、順調に規模を拡大している最中、ほとんどのコンテンツと所属クリエーターを他社に引き抜かれるという事件が起こりました。

逆境の中、会社の再起をかけて生み出されたのが、あの世界一有名なキャラクター・ミッキーマウスなのです。

世界一キャラクターの著作権に厳しいディズニーの経営方針は、この引き抜き事件のときから始まっているとのことです。

ミッキーマウスがヒットした後は、コンテンツの充実とともに、それらをさらに拡大させるメディアツールを確立させていきました。

1995年、ABC(American Broadcasting Company)を買収して念願の放送局を手に入れたとき、ディズニーの勝利の方程式が完成したと言えます。

ビデオ市場の広がりや映画コンテンツの需要の高まりとともに、自社キャラクターの販路を確保しているディズニーが圧倒的強さを見せた時代でした。

巨大メディアグループとしての立場を確立したあとも、ディズニーは買収の手を緩めませんでした。

 

たったの6年間でディズニーが手に入れた、世界のエンタメコンテンツ

 

2006年、トイストーリー/モンスターズインク/ニモなどでお馴染みのピクサーを買収しました。ディズニーはアニメ映画でピクサーにことごとく敗れているという歴史があります。

もともと映画の配給元としてピクサーと提携していたディズニーは、買収してしまうことで、3DCGアニメのトップに立ったのです。

 

2009年には、アメコミの巨塔・マーベルを買収します。スパイダーマンやアイアンマンなどといった有名キャラクターがディズニーの傘下に入ったのです。

 

2012年、スターウォーズ製作しているルーカスフィルムを買収しました。終わらない物語であり、世界一ファンの多いコンテンツがディズニーのものとなりました。

 

「売り出す価値のあるものを自社コンテンツにし、自分自身で売り出す。」

この方針によって、これまでディズニーは世界に愛されるブランドを確立してきました。

10年先のディズニーはどうなっているのでしょうか。

 

 

現代メディア再編とディズニー

 

まずは以下の記事をご覧ください。

ITの巨人達が、それぞれのプラットフォームを活かしてメディアとしての地位を築いています。

既存のメディアを飲み込んでいく様はまさしく「再編」の只中であることを世に知らしめています。

 

 

IT企業がその規模と影響力を巨大化させていく中で、相対的に影響力を失いつつある既存のメディアは、身の振り方を考え直さなければなりません。

これは天下のディズニーにも当てはまることです。

 

エンタメ界における「ロングテール理論」「ブロックバスター理論」

 

エンタメ業界がコンテンツをどう生み出し、拡大していくか。

その戦略は時代とともに移り変わっていきます。

2つの理論を紹介します。

 

ロングテール理論とは

現代はテクノロジーの発達やスマホの普及によってコンテンツの制作・流通・広告のコストが大幅に下がっています。

これにより、初期コストを抑えて、個人製作のコンテンツやニッチなものを、少数の消費者に届けることができるようになりました。

このようなコンテンツ制作・販売の手法をロングテールと呼びます。

エンタメ業界はこれまで、売れるもの/売れないものではっきりと区分けがなされていました。売れないものには出資者が現れず、世に出すことすらままならない状態でした。

ロングテールの戦略がとれるようになってからは、様々なコンテンツが自由に生み出されるようになり、個人の作り手が単独でも生計を立てられるようになってきたのです。

 

ブロックバスター理論とは

対するブロックバスターは、大量の制作費・広告宣伝費を投入して、少数のヒット作を生み出していく手法を指します。

スマホの普及とともに社会全体のSNS利用が増え続ける現代では、大量の資金を投入することにより流行を意図的に作り出すことができます。

 

テレビが中心となる生活が終わり、現代はロングテール戦略が有効であるという意見が主流でした。

テレビCMの影響力が相対的に弱まり、個々の趣向がより尊重されるようになるからです。

しかし、世間の予想よりもずっとSNSの影響力は大きなものでした。

個人の意見が簡単に共有されていくSNS時代では、口コミの影響力が絶大です。

特に映画などのコンテンツはSNSと相性が良く、広告に力を入れればあっと言う間に流行するのが当たり前の時代となったのです。

まだまだブロックバスター戦略も有効であるということが言えます。

 

ネット社会の到来とともに、既存のエンタメ大手は苦戦を強いられてきました。

趣向の多様化とともに、今まで売れていたものが売れなくなっていくという事態に陥っています。

ディズニーも決して例外ではありません。

徐々にIT企業に影響力を奪われていく中で、彼らは極端なブロックバスター戦略に打って出ました。

リソースを一本の映画に投入することで、公開前から誰もが知っている状態をつくりあげているのです。

彼らは多額の広告費宣伝費をかけることで、自社コンテンツを全て流行の中心におくことに成功しています。

IT企業に侵食されながらも、自前の配給ルートを持ち、コンテンツ力を拡大し続けるディズニーは、息の長いエンタメグループとして生き残っていくことでしょう。

 

 

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