「クレジット」で、経済・景気の仕組みがようやくわかる! 

 

 

sa-2
こんにちは。

sa2(@sa2fdi)と申します。

真面目な記事を挙げていますが、実は最近Youtuberになりました。笑

借金して仮想通貨を買った僕が、Youtuberになったワケ

是非一度ご覧ください。

自己紹介はこちらから。

 

クレジットという概念に慣れ親しむことが、経済を理解する第一歩になります。

景気が加速・減速を繰り返しながら経済成長していく様を、クレジットという側面から考えることで、よりクリアな見通しが持てるようになります。

 

 

クレジットは、経済の最も重要な要素である

 

経済は大きく2つの市場から成り立っています。

1つは、物品・サービスを売買する市場。

これは誰にとっても親しみやすく、理解もしやすいものだと思います。

もう1つは、お金を貸し借りする市場です。

物品・サービス市場に「買い手」と「売り手」が存在するのと同じように、この市場ではお金の「貸し手」と「借り手」が存在します。

お金の貸し手は、借り手から利子をもらうことによって資産を増やすことを目的とします。

お金の借り手は、手持ちの資産以上のものを手に入れるために借金をします。

こうして需要と供給が一致したとき、貸出が生じます。

このとき、貸し手は借り手の返済能力や担保に応じて貸し出してもよい金額を設けます。

これが、クレジットです。

「クレジット」は貸し手が借り手に信用を付与する行為を指し、「与信」と訳されます。

銀行が借り手の信用力をチェックすることは与信審査と呼びます。

 

 

 

クレジットは何によって左右されるのでしょうか。

それは利子率です。

借り手にとって、利子率が高ければそれだけ返済の負担が増えるため、信用力に対して少ない額を借り入れることとなります。

つまり、利子率を上げればクレジットは減少し、下げればクレジットは増えます。

中央銀行が金利を操作することで、市場全体のクレジットは左右されていくこととなります。

なぜクレジットが経済の最も重要な要素なのか。

それは、世の全ての市場において最も変動する要素がクレジットだからです。

物品やサービスの需要・供給は物理的な経済活動を伴うため、ゆっくりと環境の変化を受け入れます。

対してクレジットは利率によって変化するため、世相をすぐさま反映するのです。

経済はクレジットによって動かされ、クレジットは経済の動きを即座に反映します。

 

 

さて、このクレジットには2つの側面があります。

クレジットはデビット=借金と裏表の関係にあります。

誰かがお金を貸すということは、それは誰かにとっての借金となります。

貸し手にとってのクレジットは借り手にとってのデビットであり、互いのバランスシートの右側と左側に対になって表示されることとなります。

 

バランスシート、貸借対照表については以下の記事から。

 

全ての取引には裏表があり、二者間で完結した関係となります。

これは当たり前の話ですが、経済を読む上で非常に大切な要素となることを覚えておいてください。

 

 

 

借り手はクレジットを与えられると、支出額を増やすことができます。

その人の本来の支払い能力+クレジットが支払い総額となるのです。

そして、先ほど述べた裏表の関係を考えます。

誰かにとっての支払いは、誰かにとっての収入となります。

クレジットが増えれば市場全体の支払いが増え、その分収入が増える。

ある人の収入が増えれば、貸し手はその分だけ貸出額を増やします。

この繰り返しによって、クレジットが経済を押し上げるということになります。

これこそが景気の上昇局面の本質なのです。

 

 

 

景気の循環とクレジット

 

景気には波があります。

出典:Wikipedia

上の図のように、回復・好況・後退・不況の4つのフェーズを移行しながら、山と谷を形作ります。

この波の間を通るピンクの線は生産性を表しています。

生産性こそが、経済の骨組みであり、真に評価されるべきもの。

経済を上昇させる根源的な要素であり、世界を豊かにするものです。

しかしあくまで生産性は、人口や技術革新などの蓄積による長期的なトレンドを示しているにすぎません。

実勢の経済、例えば人々の生活が「今」豊かになっているかどうかは生産性だけでは判断できません。

なぜなら、この世界には「クレジット」が存在するからです。

クレジットがあるおかげで、人々は実際の生産性以上の消費活動をすることが可能です。

多くの国で、実際に出回っているお金の10倍以上の額がクレジットによって創造されています。

多くの人がお金だと考えているもの、そのほとんどがクレジットだといってもよいでしょう。

そして、先ほど述べたように消費活動は誰かの収入を増やし、クレジットのさらなる増大を促します。

こうして、生産性以上の傾きで景気は上昇し、山を形成します。

もともとまっすぐな生産性の線を、クレジットがつまみ上げて山ができているといった具合です。

景気の山を登るとき、それはクレジットが増えているときであり、つまりは金利が下がっているときです。

このようなときは市場に出回るお金が増えすぎて、物価はインフレになります。

政府は極端なインフレを防ぐために金利を上げることで、景気を引き締めます。

ここが転換点となります。

クレジットが登場するときは、裏表の関係にあるデビットにも触れなければなりません。

クレジットは同時多発的に増えることで景気が上向きますが、それと同時に人々の借金も増えていきます。

人々が消費に当てているものは、多くの場合お金ではなくクレジットなのですが、それに気が付くのは借金を返済するときなのです。

政府が金利を上げればクレジットが減り、借金を返すために所得が減り、景気は下降局面になるのです。

 

 

さて、景気が下降するときは、上昇の時よりもスピードが早いということを知らなければなりません。

なぜなら人々は、消費を増やすときは段階的に増やしますが、減らすときはピタリと止めるからです。

消費を増やすことには行動が伴いますが、減らすときは何もしなくてよいのです。

消費を減らせば、誰かの所得も減ります。

借金を返すあてはどんどんなくなり、いずれは金融恐慌に陥ってしまいます。

 

 

終着点は、長期的なインフレ

 

歴史的に、金融恐慌やバブルを中央政府がきれいに収めるということはできていません。

景気の急速な下降は人々を恐怖に陥れ、合理的な行動を不可能にさせます。

行き過ぎた消費の抑制や金融資産の狼狽売りによって下降はさらにスピードを強めます。

こうなると、金利を下げてクレジットを増大させるだけではもう追い付きません。

そのような状態で金利が下がっても、借金をして行う経済活動や投資には怖気づいてしまうのです。

最終的な解決方法は、中央銀行がお金を刷ることです。

増やしたお金で中央銀行が市場の金融資産を買い入れることで、資産価値を増大させるのです。

そうして株などが上昇すれば、人々は安心して経済活動を再開させることができるのです。

このような解決方法をとると、景気が一巡したとき、前と比べて市場に出回るお金の量が増えることになります。

これが、長期的に世界がインフレになる理由です。

日本では、60円で買えたマックのハンバーガーも今は100円に。

決して遠い昔の話ではなく、2000年前半に60円だったものが、20年もたたずに50%以上上がっているのです。

この長期的なインフレは、借金を恒常的に抱えている日本にとっては有利なものです。

物価上昇でお金の価値が減るということは、借金の価値も減ることになります。

しかし、個人レベルでみると、円の価値が下がり続けているわけですから不安になります。

対策として、不動産などのお金以外の資産に換えるか、もしくは発行枚数が決まっている仮想通貨などのデフレ通貨に換えるということが考えられます。

対策なしで数十年過ごすと、ハンバーガーが千円でも買えなくなっているかもしれません。

クレジットがどう動いているかという視点を持ち、景気がどの段階にあるのか見極められるようになることが大切です。

 

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