キャッシュフロー計算書/現金主義社会における企業の“すっぴん”とは。

 

sa-2
こんにちは。

sa2(@sa2fdi)と申します。

真面目な記事を挙げていますが、実は最近Youtuberになりました。笑

借金して仮想通貨を買った僕が、Youtuberになったワケ

是非一度ご覧ください。

自己紹介はこちらから。

 

キャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement)は、1年間における企業の現金の動きについて、どの内容でどれだけの出入りがあったのかを示す計算書です。
財務三表の1つであり、比較的最近になって重視されるようになってきた「新しい」財務諸表であると言えます。

まずは、財務三表について以下の記事からご覧ください。

 

黒字倒産を起こさない「現金主義」

会計処理の方法として、発生主義現金主義というものがあります。

会計の世界は「発生主義」を重視します。

発生主義に則ると、収益や支出の理由となる事象が“発生”した時点でそれらを認識しなければなりません。

例えば仕入先から原料を5月に買い、6月に代金を支払うとします。

この場合、実際にお金が口座から出ていくのは6月でも、費用は5月に計上しなければならないのです。

お金の出入りのタイミングではなく、その理由が発生した期間に、費用計上の期間を合わせなければならないのです。

費用や収益と、実際の口座の残高は一致しないのです。

発生主義に基づくと、「黒字倒産」という不思議な事態に陥ることがあります。

会計上はすでに収益を認識していて黒字でも、実際にお金を回収するのが先になってしまい、資金繰りに行き詰まるのです。

このように、表面上の数値と実際の資金繰りがしばしば対応しないというところが、BS・PLの弱点でした。

これらを補うために重視されるようになったのが、「現金主義」のキャッシュフロー計算書/CSなのです。

手元に現金はいくらあるのか。これを実態通りに教えてくれる計算書です。

上場企業に開示が義務づけられたのは2010年、つい最近のことです。

キャッシュフロー計算書の概要

キャッシュフロー計算書は、3つの観点から現金の出入りを記述しています。

営業活動によるキャッシュフロー

企業が、本業であげた儲けを表します。事業が好調で、現金収入がきちんとある状態がプラスとなります。
損益計算書に出てくる利益から、現金の入出タイミングを考慮した結果がここに表れます。

 

投資活動によるキャッシュフロー

将来儲けるためのベース作りを数値で表したのがこの項目です。設備投資や株式の投資をしていれば現金が出ていくため、ここの値がマイナスとなります。
マイナスの値が多ければ、それだけ積極的に投資活動をしていることとなり、将来に期待が持てます。

 

財務活動によるキャッシュフロー

資金調達による現金の出入りを表す項目です。
営業活動、投資活動で増減したキャッシュを調節する役割を持ちます。
借入の額が大きくなれば、プラスの値がそれに応じて増えます。

 

これらの組合せによって、企業はいくつかのパターンに分かれます。

例えば、「営業」「財務」がプラスで、「投資」が大きくマイナスな企業は、積極的な経営活動をするタイプであると言えます。

借入を活用して投資額を増やし、しっかりと営業で儲けていることがキャッシュフローから読み取れます。

「営業」「投資」がプラスで、「財務」がマイナスの企業は、財務体質の改善を図っている、安定期の企業であると言えます。

本業ではしっかり稼ぎつつ、資産を売り払うことで手元の現金を増やして借金を返している状態です。

このように、3つの項目の組合せに注目することで、企業の現状を把握することができるのです。

企業の素顔と「キャッシュ」

日本企業の多くは、長らく利益第一主義を貫いてきました。

利益を良く見せることを経営の柱としていたのです。

2000年、日産の元CEOカルロス・ゴーンが仕掛けた会計マジックが有名です。

前年の大赤字から、1兆円ものV字回復を果たして話題になりました。

しかし、ふたを開けてみるとその回復は、たくみな利益の認識方法によるものにすぎませんでした。

損益計算書上のものでしかなかったわけです。

しかし、今ほど現金主義の考え方が根付いていなかった日本では、非常に効果と話題性を持った事件となったのです。

このように、利益には、経営者が多少の手を加えることができてしまうのです。

いわゆる、「お化粧」というものです。

会計学においては、「利益は考え方、キャッシュは真実」という言葉さえあります。

キャッシュフロー計算書の概要さえ理解していれば、いくら利益が急激に伸びていても冷静にその企業を見ることができます。

「キャッシュが伴っているか」を判断軸に加えて、企業の素顔を覗いてみることが大切です。

 

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