RippleがSWIFTを飲み込む日は来るのか?国際送金の未来について。

 

sa-2
こんにちは。

sa2(@sa2fdi)と申します。

真面目な記事を挙げていますが、実は最近Youtuberになりました。笑

借金して仮想通貨を買った僕が、Youtuberになったワケ

是非一度ご覧ください。

自己紹介はこちらから。

 

ブロックチェーンが世の中を変える、その第一波となるでしょうか。

長らく国際送金を支配してきたSWIFTに、ようやく若いライバルが現れました。 Ripple社が描く国際送金の未来と、その先にある新しい経済社会について解説します。

 

SWIFTとは?

 

SWIFTとは、「Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication」の頭文字であり、世界中の金融機関同士を結ぶ通信サービスの提供団体である非営利組織のことをいいます。

日本語に訳すと「国際銀行間通信協会」であり、1970年代からグローバルにサービスを展開する非上場の株式会社です。

 

SWIFTは、40年以上もの間、世界中の国際送金を支配してきました。

海外送金を含めた、国外に対する金融サービスを提供するために、今もなお世界中の金融機関がSWIFTを仲介して取引を行っています。

 

なぜSWIFTが必要となるのか。

簡略化して説明します。

通常、国内の金融機関同士が送金を行うときは、中央銀行が仲介となります。

取引関係にある双方がともに中央銀行内に口座を持っていることから、国に信頼性を担保してもらいながら、中央銀行内で安全に資金移動が完結されます。

 

参照:http://b.pasona.co.jp/boueki/teachme/928/

 

海外との取引となると、こうはいきません。

ここで、中央銀行の代わりに仲介を果たすのがSWIFTなのです。

SWIFTは、いわば「国際送金における郵便局」です。

どの国からどの国への送金であっても、SWIFTが送金元と送金先の“住所”を管理し、データの安全性・信頼性を担保して確実に届けることで、海外への資金移動が達成されるのです。

SWIFTは設立から現在に至るまで、国家間の資金循環を支える最重要の組織であり、国際組織としては国連と肩を並べるほどの存在となっています。

 

 

Rippleという超新星の登場

 

長らくSWIFTの独壇場だった国際送金市場に、ようやく対抗馬と呼べる存在が現れました。

Rippleは、一言で言えば仮想通貨の一種です。

 

仮想通貨や、仮想通貨の土台となるブロックチェーン技術については、以下の記事にまとめています。

 

 

仮想通貨は、単なる決済手段には留まりません。

ブロックチェーン技術を土台として、それぞれ全く別のコンセプトや役割を持っています。

 

Rippleは「価値のインターネット」を実現するために生まれた通貨です。

IoTによってあらゆるものがインターネットに繋がるという、「モノのインターネット」という考え方がここ数年で世間に認知されるようになりました。

「価値のインターネット」は、また別の次元でのイノベーションとなります。

Rippleが目指すのは、インターネットによって全ての価値が一律に評価され、流動性を持って取引きされる社会です。

あらゆるものを資産として仮想通貨の通貨単位で表し、コストがゼロに近い資金移動を、誰もが手軽に、グローバルに行えるようにするのです。

これは、インターネットによって誰もが世界中の情報にアクセスし、世界中に情報を発信できるようになったことに並ぶ、革命的なことです。

 

その最も分かりやすい一例として、Rippleが最初にターゲットにしたのが、仮想通貨を用いた国際送金の仕組み作りなのです。

価値のインターネットを実現するために、最も時価総額の高い価値の移動である、銀行間の国際送金に目をつけたというわけです。

 

 

Rippleが如何にして利用されるか

 

RippleはXRPという通貨単位を用いて、国際送金市場の中で「ブリッジ通貨」の役割を果たそうとしています。

 

例えば、日本からアメリカへ支払をするとき。

現状では、日本円→USドルへの為替手続きを経て、手持ちの日本円をドルに替えて支払うことになります。

二国間にわたる送金をするときは、それぞれの国の法定通貨のペアを市場の中で交換する必要があるということです。

交換する、ということは取引の相手方となるUSドル→日本円の同額の注文が市場に存在することが条件となります。

例えば無限に日本円⇔USドルの為替注文があるとすれば、いつ何時でもこの2通貨間は交換できることになります。

実際に、日本円・USドルともにメジャーな通貨/メジャーな組み合わせであるため、自由に交換できる状態にあります。

この状態を、「流動性がある」と表現するのです。

さて、これが日本円→QAR(カタールリヤル)であれば話が変わります。

日本からカタールに支払をするときに上記の注文を出しても、相手方であるQAR→日本円の注文量が十分になければ、即座に取引することができません。

取引に時間を要し、手数料も高騰することが予想されます。

 

Rippleは、ブリッジ通貨となるXRPを用いて、次のようにこの現状を解決しようとしています。

 

旧:日本円⇔USドル

新:日本円⇔XRP⇔USドル

 

旧:日本円⇔QAR

新:日本円⇔XRP⇔QAR

 

上記の通り、交換したい通貨に相当するXRPを購入して、その分をそのまま売却することで目的の通貨に変換するという手続きにするのです。

今まではあらゆる組合せの2通貨間の市場に、流動性が分散されてしまっていたのです。

日本円とUSドル、日本円とQAR、人民元とジンバブエドルなど、それぞれが全く別の市場で取引されている状態です。

ブリッジ通貨を用いることで、どの通貨も対XRPの市場に取引量が集中することになり、流動性を格段に高めることができます。

XRPを経由することで、全ての通貨をXRPとの取引のみに限定することができるのです。

 

 

Rippleを採用することのメリットはこれだけではありません。

Rippleは仮想通貨であり、現物の通貨よりも決済のスピードが格段に速くなります。

また、Ripple社の収益モデルにも、新たな国際送金市場を形成する重要な仕組みが隠されています。

ブリッジ通貨XRPは総発行量が1000億枚と限定されています。

XRPが実際に採用され、その取引量が増えることで価格が上昇していきます。

そしてRipple社は2017年10月現在、630億XRPを社内で保有しており、それがRipple社自体の資産になっているのです。

つまり、XRPの値上がり自体がRipple社の収益となっているということです。

これにより、銀行のように送金手数料や為替手数料などで儲ける必要性が薄れ、XRPを利用するコストはほぼゼロに近くなっているのです。

 

さて、ここまででRippleが国際送金に採用されるメリットがお分かりいただけたのではないでしょうか。

SWIFTが支配する国際送金市場では、送金手数料が数千円、送金完了までに2営業日程度かかるということがざらに起きます。

ノータイム/ゼロコストでグルーバルに資金移動ができるようになれば、どれだけ経済が加速するのか容易に想像することができるのではないでしょうか。

 

 

特筆すべきは、ロビー活動の上手さ

 

どれだけ理想を並べても、Rippleが採用されなければ結局現状は変わりません。

しかし、Rippleの政治力には目を見張るものがあり、近い将来での実現を期待してしまいます。

 

Rippleは世界中の銀行に採用されるべく、地道なロビー活動をここ数年で展開しています。

その結果は目覚ましく、中央銀行を含めた以下の金融機関がRippleに対して何かしらの声明を出し、採用を前向きに検討しています。

内容は、Rippleの共同実験敢行の決定や、Ripple主導の国際送金ネットワークに参加、採用の決定など様々です。

・イングランド銀行

・インドネシア銀行

・シンガポール金融管理局

・アブダビ国立銀行

・三菱東京UFJ銀行

・JP morgan  ,,etc.

 

その他挙げればキリがありませんが、世界中の金融機関がRippleの採用を真剣に検討しています。

 

また、Rippleに注目しているのは金融機関だけではありません。

GoogleやSBIなどの大手企業が、すでにRippleに出資しています。

 

 

権力者の集うカンファレンス“SWELL”とは

 

そして最も注目すべきは、2017年10月16日から3日間にわたってカナダで開催されるカンファレンス“SWELL”です。

内容は、「金融・ブロックチェーン界の第一人者を集め、国際送金の未来について意見を交わす」という会のようです。

Ripple社としての何かリリースがあるのかは明かされてはいませんが、大きな発表があることはまず間違いありません。

というのも、このカンファレンスに講演者としてものすごい人達が呼ばれているのです。

 

まず一人は、「ティム・バーナーズ・リー」

ティムはwww(ワールドワイドウェブ)やURL、HTMLを考案した、“インターネット”そのものの創始者メンバーの一人です。

 

ブロックチェーンは、インターネットの次の革命と評されるインフラテクノロジーです。

今の時代を作りあげた大物が、次の時代について語るということで大きな注目を集めています。

 

 

そしてもう一人が「ベン・バーナンキ」

FRB(米国連邦準備制度理事会)の前議長であり、2006年から2014年まで代表を務めています。

FRBと言えば米国の中央銀行。

言うまでもなく、FRB議長といえば金融界の最重要人物であり、発言1つでマーケットを動かす権力者です。

数年前まで金融界のトップにいた男が、世間ではまだまだ怪しいという認識がぬぐえない仮想通貨に対して、一体何を語るのでしょうか。

 

SWELLが世界的にも注目されるカンファレンスであるということがお分かりいただけたかと思います。

最後に1つ、追加で注目していただきたいのは、その開催場所です。

SWELLはカナダのトロントで開催されます。

カナダのトロントと言えば、毎年SWIFTがSibosという国際送金についてのカンファレンスを開く場所なのです。

そして今年の開催は、どちらも10月の16日から。

 

Rippleが、その最大のライバルであるSWIFTのカンファレンスにSWELLをぶつけたということになります。

目と鼻の先で開かれる2つのカンファレンスは、間違いなくこれからの国際送金の道を示すものとなります。

どちらがより明るい未来を提示できるのか、注目していきたいと思います。