初心者でも絶対にわかる「ERC20とイーサリアムのファイナンス革命」 

 

 

sa-2
こんにちは。

sa-2(@sa2fdi)と申します。

 

自己紹介はこちらから。

Ethereum(イーサリアム)がどのようにして金融市場に割り込んでいくのかを解説していきます。

イーサリアムは、2018年現在ほとんどのICOプロジェクトのプラットフォームになることによって、新しい資金調達の形を提案しています。

ICO(Initial coin offering)とは、株や社債の代わりにコイン(デジタルトークン)を発行して、市場から直接資金調達をすることです。

これは、既存の金融システムを過去のものにする「正当なテクノロジー進化」の第一歩と言えるでしょう。

イーサリアムがこれを可能にする理由と、金融市場へのインパクトを考えていきます。

ERC20は”PS4”、だからソフトが集まる。

 

現在様々なスタートアップでICOが行われていますが、仮に発行されるトークンがそれぞれの完全オリジナルコインだったらどうなるでしょうか。

当然異なる技術やプログラミング言語を用いてトークンを発行すれば、それを管理する取引所やウォレットもそれぞれに対応する仕様でなければなりません。

身近なもので例えるならば、ゲームソフトがわかりやすいかもしれません。

ソフト会社がオリジナルのゲームを作れば、それに対応するハードウェアが必要となります。

しかし、プレステやスイッチ等の大手ゲーム会社の仕様でソフトを作成すれば、それらのハードを使えばよいため、新たにハードを作成する必要がなくなるのです。

ICOもこれと同じ状況にあると思ってください。

ERC20とは(Ethereum Request for Comments : Token Standard 20)であり、イーサリアムベースでトークンを作る際の技術的な仕様書となっています。

イーサリアムベースのICOでトークンを発行するとき、ERC20に基づいていればERC20トークンとして区分けされることとなります。

ERC20トークンは共通仕様のため、ウォレットは一種類で複数種類を保管することができます。

また、取引所もERC20トークンは同様の扱いをすれば良いため、上場する際のハードルが激減することとなります。

ICOプラットフォームとしてのイーサリアムは、ゲームでいうところのPS4だと言えるでしょう。

PS4のプレイヤーが多ければ多いほど、ソフト会社はPS4用のソフトを開発するインセンティブが高まります。

同様に、ソフトが充実していけばハードであるPS4自体の利用も増えていきます。

イーサリアムは、現状ICOプラットフォームとしてスタンダードになっています。

ERC20という共通仕様のために開発者は作りやすく、取引所やウォレットの導入ハードルは限りなく低くなりました。

そして投資家としては、実績のあるERC20トークンということで技術面での安全性が保証されているというメリットがあります。

PS4のソフトを、「本当に動くのか?」と疑いながら買う人はいないのと同じことです。

投資家がICOに参加するには、統一された判断基準がないため自分自身で判断しなければならないことが最大のハードルとなります。

ERC20トークンであれば、少なくとも技術面では安全であると保証されるため、参加者は投資判断がしやすくなるのです。

イーサリアムがトークン発行のプラットフォームとしてすでにスタンダードになっているということは、数字を見れば一目瞭然です。

以下の表は、現在発行されているトークンを時価総額順に並べたものです。

出典:Coinmarketcap.com、2018/02/12

1~20位のうち、3位を除けば全てがイーサリアムをプラットフォームとしています。

3位のTetherも、手数料高騰のためプラットフォームをイーサリアムに移して発行するということが2018年の1月に発表されています。

1~100位で見ると、イーサリアム以外のプラットフォームは8つ、それ以外の92種のtokenは全てイーサリアムベースとなっています。

イーサリアムがトークン発行マーケットのほぼ全てを占めていることがお分かりいただけたでしょうか。

今現在、ERC20に準拠しているトークンは2万種以上にのぼります。

ERCは技術仕様の提案書であり、ERC**という形で次々と新しい提案がなされています。

今はERC20がスタンダードになっていますが、ウォレットなどの互換性は持ちながら、続々とアップデートされている最中です。

イーサリアムは開発者、消費者、投資家の全てが欠けることなくそろっている健康的なプロダクトですから、当然より便利なものへと進化し続けることでしょう。

イーサリアムがファイナンス革命の火種となる。

 

イーサリアムはERC20というトークン発行の標準規格を作ることで、企業が手軽にICOできる環境を整えました。

これは金融市場に、資金調達の新しい形を提案していると言えます。

これまでは、スタートアップが資金調達するにはVC(ベンチャーキャピタル)に自ら売り込みに行く必要がありました。

VCも、十分に見返りのある案件であると判断し、その上で投資することになります。

例えば出資後に資金を引き揚げることなどはそう簡単にはできません。

それゆえスタートアップがVCから資金調達するということは、ビジネス上のパートナーシップを組むのとほとんど同義であり、それなりの高いハードルを越えなければならなかったのです。

ICOの普及以降は、状況は一変します。

ICOによる資金調達は、イーサリアムがインフラを整えたおかげで、これまでとは比較にならないほど簡単になっています。

大きなポイントは次の2つでしょう。

・個人投資家が気軽に参加できる
・トークンは多くの場合取引所に上場されるため、いつでも投資から降りることができる

スタートアップにとって、より流動的に資金調達することが可能になったことは火を見るよりも明らかです。

続いて、スタートアップに留まらずに金融市場全般に目を向けてみましょう。

企業にとって資金調達の方法は、関節金融と直接金融に分かれます。

関節金融は銀行などから資金を借り入れることです。

銀行から借り入れるには、銀行の与信審査を経て、銀行との金銭消費貸借契約というものを結び、そのあとに借りることになります。

1つ1つのステップは非常に時間のかかるものですが、これを借りたい銀行全てと1から行わなければ、借入することはできません。

これに嫌気がさした企業は、市場から直接資金調達する方法を考えます。

これが直接金融です。

現在主流なのは社債・株式を発行し、市場で売りに出す方法です。

一度発行してしまえば、これらは借入とは違い有価証券であるため、市場で売買されることになります。

投資家から直接お金を集めることができるのです。

しかし残念ながら、これらの方法も結局は金融機関を通して発行することになります。

社債であれば銀行等、株式であれば証券会社などに依頼を出し、膨大な手続きを経ることになります。

さらにブックビルディングといって、発行した社債など値決めのために金融機関に市場動向を調査してもらう必要があります。

企業はこのブックビルディングのために多額の手数料を払わなければなりませんでした。

金融機関はこれまで、この「企業と市場を繋ぐ」仲介によって大きな利益をあげてきたのです。

 

 

もうお分かりでしょうが、これらの問題点もICOであれば発生しません。

企業はホワイトペーパーと呼ばれる、トークンの技術面やそれを用いた企画・構想などが綴られる公開文書を出すだけで良くなったのです。

わずかなコストで数百万ドル集める企業が登場し始めて、ようやくICO(ひいては、それのプラットフォームであるイーサリアム)がファイナンス革命の火種であることを世間が認識し始めたのです。

2017年は特に過熱感があり、ICOバブルという表現も多々見られましたが、これらはまだまだ始まったばかりの市場です。

各国の法規制等が整い次第、中間搾取のない資金調達方法は市場全体で一般的な手段となりうるでしょう。

株式会社は、日本では1800年代にまでさかのぼる歴史の深い会社形態でした。

ガラケーがスマホに移り変わったように、ICOなどのトークン発行によって成り立つ会社が主流となる時代がもうすぐ来るのかもしれません。

そうだとすれば、そのベースにあるイーサリアムは仮想通貨としてでなく、社会インフラ・金融インフラとして世間に認識されていることでしょう。

 

 

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24歳の筆者が今、一番伝えたいこと。

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資産運用と経済の観点から、仮想通貨について考えています。

 

 

 

 

 

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